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食料を輸入する業者

食料を輸入する業者は、海外から食料を輸入して日本で販売するという仕事が、経済的に割に合うから、しているのである。もうからなかったら、やらないであろう。 食料を輸入する業者が、採算の合う仕事をして、生活を成り立たせたい、と考えて、一生懸命に創意工夫して、競争して、仕事をするからこそ、日本国民は腹一杯食えているのである。 こういうふうに、個々人の利益の追求が、全体としてみると、国民全体の利益にもなっている。 これが経済の生理的な機能である。 もしも、ここで、「日本国民に、安く食料を供給するために、自分の私財をなげうって、食料を輸入してきました!」という業者がいるとする。 その行為は、近視眼的には美談かもしれない。 しかし、長い目で見れば、そういうエキセントリックな行為は、むしろ有害ですらある。 なぜならば、赤字の会社は、破綻してしまうからだ。破綻してつぶれてしまうよりは、適切な利潤をあげて、長く仕事をつづける方が、国民全体の利益になる。 国民全体は「食料の供給がないと困る」のだ。赤字覚悟で善意で輸入したものなのか、それとも、適切な利潤をあげたものなのか、そんなことには、あまり関心はない。食えれば、それでよいのだ。

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